犬のしつけの基本的な考え方
まずしつけの情報誌、DVD、インターネットサイトなど、
しつけを調べると沢山の情報が出てき、
考え方ややり方は様々です。
これはまるで、子供の育て方は100家庭あれば100家庭様々であるかのようです。
では何が正しくて、何が間違いなのかは、
ケースバイケースの場合もあるので難しく思えてきます。
しかし、根本の考え方はシンプルで1つだと思っています。
それは犬の本能はすべて共通しているからです。
具体的にポイントを抑えて説明します。
【犬のしつけ基本1: 力や罰では遠回り】
犬は人間の言葉がわからない、本能的な動物なので、
力や罰 ”だけ”でしつけようとする飼い主さんもいますが、
力で支配しようとすれば、ただ怖いだけの相手となり
萎縮したり、恐怖が先にたち、頭が真っ白になり、
しつけどころではなくなります。
(力や罰が悪いというわけではありませんが、褒めを中心に罰が少々が良いでしょう。)
【犬のしつけ基本2: あまやかすのは、しつけではありません】
犬が吠えたり、怒ったり、暴れたりする
犬の要求に応じて、
かわいがったり、散歩したり、餌やおやつをあげたりしていては、
犬が主導権をもったリーダーと勘違いします。
【犬のしつけ基本3: 信頼関係が必要です】
信頼関係に必要なものは、
1.愛です。
・飼い主さんは愛してくれる
・飼い主さんは守ってくれる
・飼い主さんは裏切らない
・飼い主さんは不快な環境を取り除いてくれる
・飼い主さんは心配してくれる
・飼い主さんは暖かく包んでくれる
犬は野生の感で、飼い主さんについていれば生存率が上がると判断します。
2.厳格な態度(飼い主は気分屋ではいけません)。
・飼い主さんは態度をコロコロ変えない
・飼い主さんは気分で怒らない
・飼い主さんはダメなものはダメと譲らない
・飼い主さんは良いときにキチンと褒める
態度や基準がコロコロ変われば何が良くて何が悪いか、何で怒っているかはわからずついていけません。
なんだか人間のリーダーも同じですね。
いろいろ述べましたが、
しつけは、こちらの意とするように動いてほしいわけで
リードしたいわけです。
リーダーは・・誰でしょう?
そうです。
犬ではありません。
飼い主さんです。
重要補足です。
パブロフの犬を忘れずに!
犬は人間の意を全て正しく理解する能力はありません。
本能が優先しています。
飼い主がしてほしい行動をすれば嬉しいこと”ごほうび”(褒めやおやつ)がある◎、
飼い主がしてほしくない行動をすれば”ごほうび”はなく、むしろ不快がある。
(◎の行動したら=嬉しいことがある(起こる))
と条件反射させる。
まさにパブロフの犬環境を作ることです。
犬が動きたくなる環境(飼い主の態度を含む)を作ることが、しつけの基本です。
それには犬が条件反射できるまでの
条件認識が必要ですので
愛と根気
がいります。
しかしそれが、
最も早く高い効果を得られる道なのです。